稼げる派遣には期間工があります。
「短期間で効率よく稼ぐことができる仕事」と検索すると、「期間工」の仕事が数多くヒットすることでしょう。では、期間工とはそもそもどのような仕事なのか、という点を考慮してみましょう。
期間を決めて働く人が多い仕事
期間工として勤務する人は、3カ月ないし6カ月の契約に基づいて勤務します。(現在では最大2年11ヶ月の契約）
契約期間が満了すると、継続して勤務するかどうかを確認されます。
もちろん、仕事の質が良くない人に関しては、契約の延長を打診されないこともあるので注意が必要です。わたしとほぼ同時に期間工として採用された人は、遅刻があまりにも多かったため契約期間満了時に延長の打診がありませんでした。
業務内容
期間工の業務内容は「工場におけるライン作業」です。最も多いのは自動車工場の業務で、板金や塗装など、割り当てられた部署でひたすら定められた業務を行なっていきます。
最初は周りの人の作業スピードに圧倒されることでしょう。とはいえ、基本的に契約期間中は同じ業務をずっと担当するので、仕事の内容に早く慣れることでだんだんと楽になっていきます。
正社員登用されることが意外と多い
期間工は「日雇い」のようにみなされることが少なくありません。
とはいえ、実態は大きく異なります。期間工には社内の福利厚生に関する制度を利用する権利がきちんと付与されており、給与待遇もしっかりしています。
メーカーとしては腕の良い期間工にはできるだけ長く就業してほしいと考えており、それに合わせた長期就業手当なども準備されています。
また、一度離職したものの、また同じ職場で期間工として働く場合には、特別な手当てが支給されることもあるでしょう。加えて、質の良い仕事を継続的に行っている人に関しては、正社員として採用されることもあるのです。
実際、毎年数百人単位で正社員もしくは契約社員として採用を行なっている自動車メーカーもあります。そのため、「大企業の正社員になるチャンスを求めて期間工になった」という人も少なくありません。
期間工の給料・金額
期間工の給料・年収はどのくらいもらえるのでしょうか？
「短期間で一気にまとまった金額を稼ぎたい」という人から人気を集めているのが「期間工」という仕事です。
では、期間工として就業した場合、実際にはどれほどの給料を貰うことができるのでしょうか。平均的な給与および年収について見ていきましょう。
平均的な月収は30万円前後となっている
期間工の給与制度は大抵「時給制」もしくは「日給制」となっています。
時給は1,100円から1,300円程度が相場なので、「あまり高くない」と感じる人は多いことでしょう。
わたしが期間工として働いた時も時給は1,150円でした。
日給制の平均的な支給額は1日当たり9,500円から10,000円程度です。ただし、期間工は基本的に交代勤務であり、残業も非常に多いという特徴があります。
そのため、時間外労働や夜間手当などがかなり加算されるため、平均的な給料としては28万円から32万円程度です。
生産数が大きく増加した月は給料が35万円を超えることもあります。ただし、厚生年金や健康保険、所得税などで4万円前後が差し引かれるため、手取りは25万円から28万円程度になることが多いでしょう。
年収は手当などを合わせて400万円から450万円が相場
平均月収は30万円前後なので、それだけなら年収は360万円程度となります。
ただし、期間工にはさまざまな手当が設定されています。
例えば、就業開始時に支給される「入社祝い金」や、契約更新時に支給される「特別手当」などです。
メーカーによっては、食費をサポートするために「食事手当」が設定されていたり、有給休暇を除いて欠勤がなかった人向けとして「皆勤手当」が設定されていたりします。こうした手当を合わせると、年収は400万円を超えるのが一般的です。
以前に期間工として就業した経験を持つ人の場合は、「経験者手当」なども付与されることから、年収が450万円を超えるというケースも少なくありません。